なぜメンズヘルスなのか

YouTubeでの偶然の発見

訪問看護時代に、これまで大きなコンプレックスだった「話す練習(相手に自分の考えていることを正確に伝えること)」をしたいと考え、YouTubeを始めました。YouTubeで練習を積み重ねるうちに、話すことの楽しさに気付き、

YouTubeを始めたのは2020年3月です。実は私は、人に何かを伝えることへの大きなコンプレックスがありました。それを克服したいという思いから、当初は話す練習のためにYouTubeを開始しました。

もちろん、自分が経験したことで誰かのお役に立てることを話しました。当たり前ですが、看護系の動画は伸びず試行錯誤を行っていました。コロナのロックダウン中の5月に、小児科と泌尿器科のクリニックを受診したお母さんたちが、男の子の下着の中についての対応に困っていたため、性教育の絵本を題材に動画をアップしました。すると、突然その動画から視聴数が急増しました。世のなかのお母さん方に届いたと思っていましたが、蓋を開けてみると視聴者のほぼ全員が男性で、当時は頭の中が真っ白になりました。今では慣れっこですが、コメント欄には私が見たことも聞いたこともない言葉や悩みが溢れており、「なぜ男性は下着の中の悩みをこれほど抱えているのか」と疑問を持ちました。

教育不足による「変わらない悩み」

最初はどうしたらいいのかわからないまま、とにかく多くの方が悩んでいる内容を中心に動画を作成しました。そして、少しずつコメント欄を分析していくと、20代の男性も50代の男性も、陰茎の大きさや包茎など、全く同じ悩みを抱えていることに気づきました。女性はライフステージごとに月経の開始~妊娠~閉経と悩みが変化しますが、男性は「性や体の生理現象についてそもそも正しい教育を受けていない」ため、何歳になっても同じ悩みが尽きず、誰にも相談できずにいることがわかりました。

男性特有の健康課題へのアプローチ

2020年頃から世の中には女性向けの「フェムテック」や「国際女性デー」の盛り上がりを見せていましたが、男性の健康(メンズヘルス)や「国際男性デー」や「男性更年期」はほとんど認知されていません。特に男性更年期はうつ病と類似しているため誤診に繋がり、適切な治療に繋がっていない人が多くいること、女性のようにいつ身体が変わるという節目がないため、早い方では20代から更年期症状が強く出ることも学びました。また、下着の中の変化は動脈硬化の指標や男性ホルモンであるテストステロンの低下の前兆であることから、単なる「いやらしいこと」として切り離すことに疑問を感じるようになりました。

また、泌尿器科での勤務経験から、誰にも言えない悩みを抱える男性に寄り添う看護の大切さを知っています。YouTubeの視聴者さんに、正しい知識を伝えたい、男性特有の健康課題への認知を広めたい!と思うようになりました。これらのことから、当時「看護師マッキーチャンネル」だったYouTubeチャンネル名を「看護師マッキー【メンズヘルス専門チャンネル】」へと変更し、発信内容もメンズヘルスに特化したもののみにするという大きく舵を切る決断をしました。(葛藤はもちろんありました!)